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日別アーカイブ: 2025年11月27日

電車と働く人の命を守る仕事!列車見張りの仕事って何?

🚂 列車見張りの仕事って何?電車と働く人を守る「安全のバリア」のお話

こんにちは!地域密着の警備会社、阪神システムです。

私たちの業務の中には、皆さんが普段利用する電車線路の安全を守る、専門的なお仕事があります。それが、「列車見張り(れっしゃみはり)」というお仕事です。

この仕事は、駅や街中で行われる警備とは少し違います。今回は、普段あまり知られることのない、この「列車見張り」のお仕事の秘密を、地域の方、企業の方、そしてこれから働く人に向け、誰でもわかるように、やさしくお話ししたいと思います。


1. 列車見張りの仕事って、何をするの?

列車見張りの仕事は、簡単に言うと「電車が安全に走れるように、そして線路の近くで作業する人が安全に働けるように守る」お仕事です。私たちは、電車と作業員の間に立つ「安全のバリア」のような存在だと思ってください。

(1)誰を守っているの?

列車見張りには、主に2つの「守る相手」がいます。

① 走っている電車に乗っているお客さまと電車の安全

線路の近くで工事をしたり、作業をしたりしていると、道具が線路に落ちたり、誤って人が線路に入ってしまったりする危険があります。列車見張りは、そういったことが起きないように常に目を光らせ、電車の運行に影響が出ないように守ります。

② 線路の近くで働く作業員の安全

線路の横や線路の下にある橋などで工事が行われるとき、作業員はすぐ横を走る電車に気づかないことがあります。列車見張りは、電車が近づいてくることを作業員に知らせ、安全な場所に避難させる役割を担います。作業員にとって、私たちの声は命綱なのです。

(2)具体的にどんなことをするの?

私たちの仕事は、「見る」「聞く」「伝える」の3つが基本です。専門知識が必要ですが、行うことは非常にシンプルで、責任感をもってやり遂げることが大切です。

**「見る」:目を離さず、状況を把握する**

列車見張りのスタッフは、電車の見やすい場所に立ち、遠くから電車が近づいてくるのをずっと見ています。

  • **電車の来る方向、スピード**、作業員の動き、線路の周りの危険なもの(風で飛ばされそうなもの、崩れそうなもの)など、すべてに目を配ります。
  • **「信号機」の確認**:電車が安全に走れるサインである信号機の色も常に確認します。

**「聞く」:危険を察知する**

安全な場所にいるとはいえ、電車の音や風の音で、遠くから来る電車の音を聞き逃すこともあります。無線での正確な連絡が欠かせません。

  • **無線(むせん)を使う**:見張りのスタッフは、作業員や他の見張りの仲間と無線で連絡を取り合っています。「まもなく電車が通ります!」という情報を正確に聞き取り、すぐに伝えます。

**「伝える」:命を守るための合図**

電車が近づいてくると、私たちは作業員に向かって、決まったルールで大きな声を使って伝えます。

  • **避難の合図**:電車が来る**何秒前**までに線路から離れなければならないか、というルールがあります。私たちはそのルールを守り、正確なタイミングで「危ない!避難!」という合図を出します。
  • **道具の片付けも指示**:避難するだけでなく、線路の近くにある道具も巻き込まれないように片付ける指示も出します。

2. 列車見張りに向いているのは、どんな人?

この仕事は、体が丈夫であること以上に、心と頭の力がとても大切になります。「これから警備の仕事をしたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。

(1)「責任感」と「集中力」がある人

列車見張りは、電車と人の**命**を守る、大変責任の重い仕事です。

  • **責任感**:ちょっとした油断が大きな事故につながるため、「自分が現場の安全を守っている!」という強い責任感を持って仕事に取り組めることが大切です。
  • **集中力**:電車が来ない間も、ずっと目を離さずに周囲の状況を監視し続けなければなりません。長時間、気を抜かずに集中できる力が求められます。

(2)「冷静さ」と「大きな声」が出せる人

もしもの時、パニックになってしまっては、作業員全員を危険にさらしてしまいます。

  • **冷静さ**:急に電車が予定より早く来たり、予測しなかったことが起きたりしても、慌てずに落ち着いて、正しい手順で指示を出せる冷静さが非常に重要です。
  • **大きな声**:工事現場は機械の音などでとても騒がしいことが多いです。作業員全員に確実に避難を促すため、はっきりとした大きな声を出せることも大切な条件です。

(3)「チームワーク」を大切にできる人

列車見張りの仕事は、必ず他の見張り員や、現場の責任者と協力して行います。情報伝達の正確さが求められます。

  • **報・連・相(ほうれんそう)**:聞いた情報をすぐに正確に伝え、何かあったらすぐに報告する。仲間との**チームワーク**を大切にできる人が向いています。地域の安全も、会社の安全も、人とのつながりで守られているのです。

💡 阪神システムのポイント:

当社では、こうしたチームワークと集中力を高めるための研修にも力を入れています。未経験の方でも、周りの仲間がしっかりサポートしますのでご安心ください。


3. 列車見張りの仕事をするために必要な資格は?

列車見張りの仕事は、安全を守る特別な知識と技術が必要です。この仕事に就くためには、専門的な資格が必須となります。

(1)まずは警備員になるための基礎知識

警備会社で働く人は、まず法律で定められた研修を受けなければなりません。

  • **新任教育(しんにんきょういく)**:警備の仕事の基本や、法律のこと、緊急時の対応など、最低限必要な知識を学びます。この研修をクリアすることが、警備員としての第一歩です。

(2)専門的な「列車見張り員」の資格

基礎を学んだ後、いよいよ専門の資格を取るための勉強と訓練を受けます。

  • **資格名**:一般的に「列車見張員(れっしゃみはりいん)」という資格が必要です。これは、各鉄道会社や、鉄道会社から認められた機関が定めている重要な資格です。
  • **資格取得の内容**:
    • **学科(がっか)**:鉄道のルールや、線路のそばで作業するときの危険性、信号機や標識の意味などを座学でしっかりと学びます。
    • **実技(じつぎ)**:旗の使い方、無線の使い方、避難の合図の出し方など、現場で必要な動きを、実際に体を動かしながら練習します。

この資格を持つ人だけが、実際に現場に出て、列車見張りの仕事をすることができます。阪神システムでは、この資格取得を会社が全面的にサポートしていますので、未経験の方も安心して挑戦できます。


🤝 まとめ:列車見張りは「地域の安心」を支える仕事

列車見張りの仕事は、朝早くから夜遅くまで、寒い日も暑い日も、線路の安全を見守り続ける、地道ですが、非常に重要で誇りの持てる仕事です。

地域の方々が電車で安心して通勤・通学できること。地域の工事が安全に進むこと。これらはすべて、私たち警備員が目に見えないところで、誠実に安全を守り続けているからこそ成り立っています。

私たち阪神システムは、これからも地域密着の警備会社として、皆様の身近な「安心」を支えるため、一つひとつの業務に真剣に取り組んでまいります。

もし、この列車見張りの仕事に興味を持っていただけたら、ぜひ一度、私たちにお声がけください!